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2012年06月06日

基礎工事は順調に

さてさてあっという間に5月は過ぎて6月に入りました。
実は5月初めに足を悪くしてせいせい動きが取れず
このブログもさぼってしまい申し訳なしでした。
どうやら足の具合も復調、今日は現場の工程会議でした。
会議自体は特に支障事項もなく無事終了。
さて肝心の現場は基礎工事の真っ最中です。

まず基礎工事の簡単な説明。
今回の本堂新築工事は200年は存続できる本堂が一番の命題
それゆえ基礎もその上屋に耐えうる基礎でなくてはなりません。
地盤の方もしっかり地盤調査を行い
安全を考慮して3mほどですが杭を打つ事となっています。
さてその杭ですが設計当初はふつうのコンクリートパイルでしたが
その後設計者の方から提案で砕石パイル杭工法に変更。
なんで砕石パイルがいいのかは設計者のブログをご覧ください。



砕石パイル工法はとてもシンプルな杭工事です。
まず小型のアースオーガで所定の深さの穴を掘り
その中に自然砕石を入れ押し固めるという工法です。
そうです。昔の建物に使われた版築の杭版とでもいいましょうか。
これが施工が終わったところ






所々砕石が巻かれたような所が砕石パイルの施工箇所です。
この下に砕石で作られた杭が出来ているのです。

この砕石パイル、施工後はちゃんと所定の強度がでるか
ちゃんと試験をして確認します。
積荷試験はこんな具合









この試験は現場責任者や設計監理者が立会い
設計どうりの強度を確認できれば終了なのですが
今回は十分に設計値を超えた強度確認ができました。

そして基礎の床堀、ベースコンクリートの打設、墨出しとすすみ
基礎の鉄筋工事まで終わりました。









一見木造の建物の基礎とは思えません。
でもしっかり構造設計するとたとえ木造とはいえ
寺本堂の大きさや重量からこれぐらいの基礎は必要になるのです。
木造だからと言って
住宅の基礎に毛が生えた程度の基礎で
済ませてしまう事が多いようですが
200年持たせる建物を作ると言う事はこういう事だと感じるわけです。
このあとは型枠を組み、いよいよ基礎コンクリートを打つのですが
それにしても大きい基礎です。
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Posted by ひさ父 at 16:23Comments(0)工事

2012年05月07日

地鎮祭と安全祈願

ブログ更新が遅れましたが、
先月26日無事、地鎮祭と安全祈願祭が行われました。

当日はあいにくの雨模様。
会場準備をしていただいた中島工務店のスタッフのおかげで
雨など全く気にせず式典がはじまります。


仕事柄地鎮祭には列席する機会は多いのですが
仏式の地鎮祭は初めて。ちょっと楽しみ。

結局のところ、神式も仏式も変わりありませんね。
まあサカキ奉納の代わりに焼香になるぐらいかな。
もちろん祝詞とお経の違いもありますが。

粛々と式典も終わり
連休明けからいよいよ基礎の工事に入ります。

地鎮祭列席いただいた皆様ありがとうございました。
次お招きするのは上棟式。
きっと立派な上棟式になりますよ!





地鎮祭が終わったようだな。
ワシたちも引っ越し終わって居心地もいいし
あとは無事に工事が進むことを願うだけだな。
よしよし。



  


Posted by ひさ父 at 08:21Comments(0)行事

2012年04月23日

解体工事完了

本堂の解体工事無事終了。
本堂や附属するお堂、そして鉄筋コンクリート造の位牌堂
これらすべて解体が終わりました。

木造の本堂を先に解体し残るはRC造の位牌堂
この位牌堂は昭和57年に造られましたが
ちょうど建物の構造基準が新耐震法に切り替わる直前でしたので
今の構造基準には合致しておらず不適格建物となってしまいます。
そこで今回の本堂建替えに伴って一緒に建替える訳です。

まるでゴジラが暴れたような情景



こうして見ると今の基準の建物より鉄筋量が少ない感じです。




そしてすべての解体が終わりました。



いままで正面に構えていた本堂の姿が見られないのは
とても寂しいことですが
しばらくすればここに新しい本堂が姿を現します。
過ぎてゆく寂しさと新しい期待
そんな気持ちがふつふつと。

今週には地鎮祭が行なわれます。
もちろん仏式で行なわれます。
いよいよ新しいものへの一歩が始まります。





おいおい、こんな狭い所に追いやられて。
わしらのいる場所も考えてくださいよ(笑)



  


Posted by ひさ父 at 10:28Comments(0)工事