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2012年07月26日

第9回工程会議

昨日は9回目の工程会議。
現場の方は基礎工事が終わって一段落中で
9月になって木工事が始まるまでしばらく静か。



予定では9月の半ばからこの基礎の上に土台や柱が建てられるけれど
それまでその姿を想像するのもいいものだ。

工程会議のほうは建具のことなどの打合せが主な議題。
8月に入ると現場も夏休みがあったりで特に大きな進捗もないとのこと。
次の工程会議も8月の末。
みなさんしばらくごゆっくりお過ごしください。

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Posted by ひさ父 at 02:12Comments(0)工程会議

2012年07月18日

木材加工見学で加子母へ

昨日はかねてから予定していた木材加工の現地視察。
柱や梁が現場に搬入されて組立てられて行くのも素晴らしいが
そのまえにどういう風に大工さん達が加工してくれているかを見学できるのは
とても楽しみだし、そう見れる物ではない。

朝7時に掛川を出発。
加工工場のある岐阜県中津川の加子母に着いたのは11時。
メンバーは寺総代の面々と建設委員、そして住職の15名ほどの団体さん。






加工工場ではすでに施工者中島工務店のほうで今日の視察の用意完了。
看板の後ろの大きな丸太は小屋組に使う松丸太。
産地は岩手なのだけれど震災の後すぐに急いで加工場の方へ運ばれたもの。
あれから早一年以上こうして静かに乾燥されている。

まずは加納棟梁から図面で説明をしてもらい



そのあと加工工場二階の原寸場へ。



原寸用の板図に書かれた工事名、
これを見ればどれだけ施工者が真剣なのか見てわかるというもの。




これは屋根の反りを原寸で表したもの。
これから建てられる龍登院の本堂の屋根は寄せ棟なのだけれど
入母屋の様にその豪華な形で見せる屋根ではなく
微妙な屋根や軒の反り、そして軒下に見える化粧垂木の曲がりなど
とても繊細なデザインが目を見張る屋根にしたい。
そんな思いから施主側から奈良の秋篠寺を例に出させてもらっている。
そして棟梁はそれに答えるべきデザインを形にしてくれている。
本堂が完成してすばらしいと思うのは当然だけれど
こうしていざ加工されて行く経過を理解していくことが
作り手の方達への感謝につながるのだとつくづく思う。

いよいよ木材の加工場へ。
広い加工場だけれど所狭しと材が並べられて刻まれていく。



複雑な加工を熟練の手が淡々と動いて。

奥では若手の手も休まず動く。



今回刻みに携わってくれている大工さんは棟梁以外7名。
そのうち3名は若手の新人。
きっと棟梁に怒鳴られ先輩の技を見ながら育っていくのだろう。
そしてこの龍登院を建てたことは一生心に残るだろう。

柱の刻み。



私が見ても何処にどの材がつながるのかさっぱり見当がつかないけれど
この加工をみればどれほどの技が必要なのかは誰でも感じたことだろう。




柱の背割れにはめ込まれた長ホゾ。
普通だったらもっと短いホゾで納めてあとはボルトで締め上げるのだけれど。
棟梁曰く、200年以上保たすなら長ホゾで締めなくてはいけない。

加工が済んで仮組を待つ材達。



出番が近づいてくるのを黙って待っている様に見えたのは私だけだろうか。

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Posted by ひさ父 at 09:09Comments(0)工事

2012年07月07日

基礎工事 型枠脱型

本堂新築工事の基礎工事、無事コンクリート打設が済んで
現場は型枠の解体が終わった。

住宅などに比べずいぶんと布基礎が多い。
何ども書くけれど住宅などとは桁違いに大きくて重い建物。
その辺を理解しているかいないかで本堂の寿命が
50年で傾くか200年びくともしないのかが決まるのでしょう。

基礎などは本当に縁の下の力持ち。
つくづく構造設計がしっかりとできる設計事務所や施工者に頼んで良かったと思います。


なにせ大きくてカメラに入り切らないのです(⌒-⌒; )

  


Posted by ひさ父 at 06:41Comments(0)工事