建て方工事がいよいよ始まった
基礎のコンクリート工事が終わってずいぶんとたった。
その間木材加工工場では急ピッチに柱や梁の加工が進められていた。
その柱や梁、ようやく先週から現場で組み立て作業が始まった。
本堂内陣奥に立つ柱4本。まずこの4本を建て立柱式を行なう。
基礎の上には地組みされた内陣の柱と梁
柱には土台上に足固め、差し鴨居、大梁と何本もの横架材が差し込まれるので
こうして先に組んでおかないと建てられない。
棟梁の真剣な声が飛ぶ。
若手の大工さんが走る。
ギシギシときしみながらどんどん柱が建てられていく。
最初は事もなく作業はすすむが組み上がるに連れて
難しい作業が出てくる。
一度組んだ梁組を柱を浮かせながら緩めて
ほぞの締まり具合を手ノミで調整していく。
このときまた棟梁の厳しい声が飛ぶ。
建て方は加工された柱梁をただ組むのではない。
一年近く掛けて手加工した柱梁と話をしながら組上げていく。
中にはへそを曲げてる梁もあるのだろう。
そんな梁をなだめすかし組上げていく。
内陣、外陣の建て方が出来上がっていく。
これから外回りの回廊の建て方や小屋の組方が続いていく。
今まで時間が止まったように静かだった現場が一気に活気づいて。
今月末の上棟式にむけてまた棟梁の真剣な声が飛び交う事だろう。
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